4.激戦地域でも本格派志向で大衆理容に対抗

               スパーク(近鉄九条駅前) 沖本伸一氏

















  近鉄九条駅前に小奇麗でSPARKと横文字の洒落た看板の理髪店がある。8年前の平成12年4月に開業。

客層は30代中心でサラリーマンが多い。駅前だけあって通勤のついでに気軽に立ち寄れるのが受けている。

この駅前は他にも大衆理容を含めて同業者が3店もあるため、限られた商圏での厳しい戦いを余儀無くされて

いる。しかし、ここは何とか「歯を食い縛ってでも生き残るんだ」との意気込みで店主は日々頑張っている。

  もとより、理容業界は、不況で消費不振が続いていることに加えて、10分千円という低価格の理容チェーンが

店舗を増やして急成長をしている。このため、競争が激化しており、当店のみならず厳しい経営環境にある。

年間理髪料は全国平均で約7千円であるが、諸物価が上昇気味な折から、理美容にかかる費用は消費者が

節約する目玉の一つであり、景気の動向に左右されやすい業種であると言える。

  理容店は立地条件から、@住宅地型 Aビジネス街型 B専門店型 C低料金型に分けられるが、当店は

住宅地型の典型であり、地域により密着した取り組みが求められている。消費者ニーズの多様化に応えるため、

さまざまなメニューを打ち出し、顧客層の拡大を図るとともに、毛髪に関する専門知識を身につけることで、多様

なサービスに対応して行きたいとしている。

  お店の経営姿勢としては、安売りに同調する事無く、飽くまでも本格派の理容専門店を目指す。個々のリピー

ター客のニーズをしっかりつかんだ上で、丁寧でかつ技術的サービスに重点を置くやり方で一貫している。

  たとえ、どんなに厳しい状況であっても、今の若さと積極的なヤル気をもってすれば必ず道は開けるという気構えで

日々精進しているわけで、地域一番店としての地位を確立する日もそう遠くは無い。

  (営業時間:午前9時〜午後7時、但し土日は8時30分開店 定休日:月と第2・3火曜  電話:0743−52−5670)