1.完璧なデジタル化で生き残りを賭ける
カメラのニシカワ(近鉄郡山駅前) 佐伯真吾氏
当店は昭和44年西川達氏(59)がカメラ店として創業。チェーン展開をしてきたが、デジカメへの急速な
技術革新で、平成14年に業界の先陣をきって、全面的にデジタル化し、デジタルカメラのプリント店に
移行する。現在は香芝、筒井、JR郡山駅前、川西町結崎の4ヵ所でそれぞれの仲間の独立店がある。
店主の佐伯氏がこの道に入ったのが21歳の時、以来業界一筋に16年間取り組んできた。創業者である
西川氏の指導の下、いち早くデジタル化に切り替えた事が生き残りへの決め手となっている。
システムは店頭持込がメインであるが、お客がデジカメで撮った画像の注文ソフトを利用して、ブロード
バンドに乗せ当店宛に送信するか、店頭に持ち込む。注文内容に応じて、サイズ・枚数でプリントする。
仕上がり品は、店頭で渡す。また、駅前としての地の利を活かした各種免許・パスポート・受験用写真など
クイックサービスも行っている。これらの他にも、各種展示会・イベントなどへの出張撮影も引き受けている。
店主のお店への対応としては、先ず、接客に重点を置く。丁寧な挨拶は勿論のこと、個々のお客さんの
目線に立っての助言を重視する。特に、目まぐるしい技術革新の業界ゆえに客層はハイアマチュアが主流
である。チョットしたワンポイントのアドバイスが意外と喜ばれることが多いという。
日本カラーラボ協会にとると、デジカメプリントの市場は平成16年の14億枚に対して平成18年は30億枚と
倍増している。中でもネットプリントは8千万枚から2億万枚にと伸びが著しい。さらに、光回線など高速ブロード
バンドの普及でネットによる利便性は一層高まるとみられる。デジカメプリントのホームプリンタ(エプソンカラリオ
など)と、一般写真店による銀塩プリントの比率がデジカメの普及当初は7対3程度であったものが、5対5まで
伸びてきていることも当店にとって追い風となっており、このサバイバル業界での今後の発展が注目される。
(営業時間:午前8時〜午後8時、但し土曜は7時まで、定休日:日曜日 電話:0743−54−3723)