7.若くして創業、こだわりのフランスパンで集客

                           パン ドゥ キュイソン(JR郡山駅前)高原勇毅氏















 学校卒業後約10年間、大阪、奈良でパンづくり修行の後、3年前の平成17年に現在の地で開業。

当初は売れる数がはっきり予測できないこともあって、ロス率が高く収益を圧迫していたが、最近

では気候や温度あるいは曜日など、パンの消費との密接な関係が読めるようになって来たという。

開業に際しては、立地の選定や設備資金などいろいろ苦労したが、それらを一つひとつクリアーしな

がら、やっとの思いで、若くして念願のお店を持つことが出来た。

 お店はJR郡山駅前ロータリー西側で勤め帰りの主婦・OLの他、スーパーへの買物客などが狙える

ところで、比較的恵まれた場所に位置している。間口2間のガラス張りで、本場フランスのパンやさん

をイメージさせる本格派の店構えとなっている。

 店主の経営に対す考えは、とにかく「パンで日常の主食としての座を獲得したい」である。そのことで

大切にしている事は、パンの生地づくりへのこだわりである。当店独自のノウハウ、つまり仕込み・粉の

配合等を駆使して餅もちした味わいのある生地づくりに徹している。特にフランスパンは当店の売りであり、

出来たて・つくりたてと共に、生地の味が好評である。若き店主のお店への情熱が手づくりのパンに

十分生かされている。

 店主が若い事もあって、2人の店員さんも若い娘さんでキビキビとパンづくりや接客に余念が無い。近代的

なパン焼きの設備が完備しており、店頭で販売することのほかに、他の知り合いの同業店にもここで製造

した商品を卸している。

残念ながらこの時、奥さんが不在であったのだが、取材を通じて感じたことは、若き新妻さんとの二人三脚

があっての創業であり・今の繁盛を陰で支えていることには違いないという事である。 

 (営業時間:午前8時〜午後8時 但し日曜は7時まで、定休日:月曜日  電話:0743−54−9109)