2、スポーツサイクルに特化して広域商圏を確立
キタサイクル(柳町79) 喜多眞二氏
昭和40年に先代が創業。15年前の平成5年に2代目として父親の後を後継する。大部分スポーツ
サイクルで普通の自転車も扱っている。 一般の自転車の販売台数は全国ベースで約1200万台、
毎年増加の傾向を示している。自転車販売の約7割近くを占める家庭用自転車の分野で、中国や
台湾などの安価な輸入品が急速に普及したことがその原因だ。こうした安価な輸入品はここ数年、
国内製自転車のシェアを奪って販売台数を押し上げている。輸入品は街の自転車店よりも、量販店
で売れており、そうしたお店が取り扱っている一般車との差別化を図るところに当店の狙いがある。
来店する客層も20代から30代の若者に限らず、40代から定年退職組みに至るまで結構広がりを
みせている。商圏についても郡山という地域限定でなく奈良県全域に及んでいる。従って、出来るだけ
いろんなブランドのものを揃えてお客さんの要望に沿える努力を惜しまない。お客さんにはこちらの思い
を無理押ししないで、欲している最適なモノを撰んで頂くという。価格的には一般車が1万円前後と極めて
安いのに比べて、スポーツサイクルはカーボンを使っている商品もあり、軽量に出来ているため平均的
には10万円から高価なモノは50万円といったところもある。
ホビーショップとしての性格上、店主自身も必然的にスポーツサイクルのマニア的存在が求められる
わけで、関係のレース参加も少なくないと言う。因みに、各地でのマウンテンバイクレースをはじめ、鈴鹿
サーキットレース等である。レースでの走行距離は初級者からプロまでのランクとしては、16kmから60km、
平均的なスピードは時速40kmとのことである。ご自身のサイクルスポーツマンとしての風格はピッタリで、
スポーツサイクルのことなら何でもご相談できるプロとしての頼もしさが感じられる。勿論これも、それを後
でそっと支えている奥様(写真)の存在があってのことである。当店の商品は、飽くまでも趣味としてのスポー
ツサイクルであって、今健康や環境に優しい乗り物として注目を集めており、団塊の世代退職も追い風にな
ることは間違いない。
(営業時間:午前10時〜午後8時 定休日:木曜日 電話0743−55−5925)