やる気・元気・活気のあるお店 パートV
 
 は じ め に


  昨今は原油価格の高騰、米国のサムプライムローンの破綻に端を発しての世界同時株価

の暴落、円高ドル安、各種食品の偽装問題、中国輸入食品への農薬混入など生活関連や

消費を取巻く環境は一段と厳しさが加わっている。その生活・消費と密接に関連している個々

のお店経営につきましても影響は少なくない。

  さらに、お店における従来からの固有の問題として、後継者の不在、店主の高齢化、商店街

のシャッター通り化の加速に伴う立地環境の悪化、超大型店・超大型商業施設の出店・出現

などいずれも衰退を助長する要因ばかりである。このような厳しい環境下にあるにも関わらず、

今なお「やる気・元気・活気のお店」として、頑張をみせているお店も少なくないのも事実である。

  このシリーズは個々のお店での経営のヒントとして、ヤル気を引き出すための手掛かりとして

好評を頂いており今回で第3回目となりました。同じ業種の中でも「繁盛店」と「そうでないお店」

は何がどう違っているのか、活気はどうすれば生まれるのか、単に立地だけの問題ではなく、

店主の手腕やヤル気・経営への取り組み如何が大きな分れ目になっている事は紛れも無い事実

である。紙面の都合もあって紹介はややもすると特徴的な点に陥りやすいのであるが、活力のある

お店は多角的な視点で捉える必要がある。

店舗過剰・大型店の寡占化、お客の商店街・お店離れ、売上の不振を嘆く前にここにご紹介して

いる、お店に足を運んでみる・学んでみることから始めるのも決して無駄な事ではない。

むしろこうしたお店にこそヒント・ノウハウが隠されているのであって、改革への手掛かりをつかむ

事になるものと確信する。

  内容は極めて表面的に過ぎないが、外観だけでは伺い知れない、お店の活気を支えている個性的・

特徴的な面を端的に捉えてのご紹介である。